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2020-09-08 22:42:00
授乳姿勢について
本日は、授乳の方法、授乳姿勢や赤ちゃんの飲み方についてお話ししたいと思います。
おっぱいを出せば、勝手に赤ちゃんが吸ってくれる!
乳首が出ていないから、赤ちゃんが飲めないはず!
と、いろいろな思いを抱いていらっしゃると思います。
赤ちゃんには、吸啜反射という反射が備わっているので、口の中に突起物を入れれば、反射でチュパチュパと吸い始めるのは事実です。
でも、吸い方が浅かったり、授乳の体勢が不自然だと、うまく母乳を飲みとれていなかったり、乳首に傷がついたり、ママにも赤ちゃんにも悪影響が出ることがあります。
赤ちゃんが、上手に飲んでいて、ママも赤ちゃんも辛くなければ、どんな飲み方でも大丈夫です。
まずは、一般的な授乳姿勢についてお話しします。
①横抱き:母乳をあげる側の腕で赤ちゃんの体全体をホールドして(哺乳瓶であげるときもこのタイプ)、肘の部分に赤ちゃんの頭をのせます。赤ちゃんを抱いていない方の腕で乳房をCの形で掴み、赤ちゃんを乳房の方に引き寄せて、乳首を赤ちゃんのお口に入れます。このとき、赤ちゃんのお腹はママの方を向いており、頭と体は一直線になっています。
②交差横抱き:母乳をあげる側と反対の腕で、赤ちゃんの頭から体をホールドします。母乳をあがる側の腕で、乳房をCの形で掴み、赤ちゃんを引き寄せて、乳首を赤ちゃんのお口に入れます。
授乳に慣れないうちは、赤ちゃんを操作しやすいので、こちらの方がオススメです。赤ちゃんの頭を強く持ちすぎないようにしましょう。
③脇抱き(フットボール抱き):フットボールを脇に抱えるように、赤ちゃんを抱え、母乳をあげる側と反対側の手で、Cの形またはUの形に乳房を掴み、赤ちゃんのお口に乳首を入れます。
乳房の大きなママや、帝王切開で傷が痛いママにオススメです。
このほかにも、縦抱きや添い乳などもありますが、まずは、基本的な姿勢を覚えましょう。
授乳をしているママを訪ねると、何か居心地が悪そうに授乳をしていて、つま先だけついて膝を上げて授乳をしていたり、猫背になっていたり、、1日に何回も授乳をするので、無理な姿勢で授乳をしていると、腰痛や肩こり、腱鞘炎の原因になってしまいます。
まずは、椅子やベッドの背もたれにもたれかかり、背中をクッションや枕で支えて楽な姿勢を取りましょう。猫背にならないように、あぐらをかいたり、クッションなどで高さを調整して工夫してみましょう。
全ての姿勢に共通するのが、赤ちゃんの耳・肩・腰が一直線になり、首がねじれたり、うつむいたり、のけぞったりしないようにすることです。私たちも、何か飲むときに、顔を横に向けて飲むと、辛いですよね。赤ちゃんも一緒です。
また、授乳クッションなどに赤ちゃんを置いて、おっぱいを赤ちゃんに持っていこうとすると、猫背になり体勢が崩れがちです。赤ちゃんをママの方へ引き寄せるようにしましょう。引き寄せた後で、タオルなどを挟み、姿勢を固定すると良いでしょう。
次に、赤ちゃんの吸着についてです。
赤ちゃんの口が大きく開いていて、アヒル口のようになっている事、赤ちゃんの下あごが乳房に触れていることがポイントです。赤ちゃんは、鼻で呼吸をしており、授乳中、鼻を塞いでしまうと呼吸ができません。下あごが乳房に触れていると、赤ちゃんのお鼻が塞がれることはほとんどないです。
おっぱいを浅く吸っていると、吸われている間、乳首が痛くて苦痛になったり、一箇所だけに圧がかかって、切れたり、血豆ができたりします。吸って飲んでいるように見えても、うまく母乳を飲みとれていなかったりします。
授乳では、乳首だけを入れるのではなく、乳輪と呼ばれる乳頭の周りの部分も含ませます。指で乳首を掴むのではなく、おっぱい全体をホールドして、赤ちゃんの下唇が、乳頭から3~4cm下につくようなイメージです。
始めのうちは、赤ちゃんが上手に飲めているのか、助産師さんにみてもらうといいですね。