インフォメーション

2021-01-12 10:50:00

赤ちゃんのおむつかぶれと母乳の関係

 

 

「赤ちゃんのおむつかぶれが治らないから、母乳をあげる回数を減らしてミルクにするように小児科の先生に言われました。」

数日後に、乳腺炎になり、相談に。

 

ママにとって、赤ちゃんのおむつかぶれはとても神経質になりやすいところ。

見るからに痛そうだし、おむつが濡れるたびに、痛みで赤ちゃんも泣き出します。

 

赤ちゃんは未熟なので、腸内フローラが乱れてしまったり、母乳やミルクの飲み過ぎだったり、お腹が冷えていたり、赤ちゃんの便が緩くなる原因はさまざまです。

 

普段より、便の回数が増えて、下痢が続き、赤ちゃんもなんとなく体調が悪そうな場合は、小児科に相談してみましょう。

風邪や下痢を起こすようなウイルス感染だったり、下痢のために体重の増えが悪かったりする場合は、医師の指示に従って、治療を受けることをお勧めします。

 

特に、問題はないのだけど、下痢が多くて、オムツかぶれが起こる場合、腸内細菌を整えるためにお薬が処方される事もあります。少し、便が硬くなり、回数も減ると、お尻が便の刺激に触れる回数も少なくなり、治りやすくなります。

母乳は、本来、赤ちゃんの腸内フローラをコントロールしてくれるのですが、一時的に、悪玉菌が増えたり、おっぱいをよく飲むことで、飲み過ぎて消化不良になることはありますので、どうしても、母乳の回数を減らすときは、おっぱいが張ってきたら、搾乳をして緩和させるようにしましょう。また、搾りすぎてしまうと、よく母乳が出る方は、母乳が作られ過ぎてしまう事もあるため、適度に搾ることが大切です。

おっぱいが赤くなってきたり、硬い部分ができてきてりすると、乳腺炎になる可能性がありますので、そのときは、赤ちゃんによく飲んでもらいましょう。

 

私が、NICUに勤めていた頃は、未熟児と呼ばれる小さな赤ちゃんたちのオムツかぶれをよく経験しました。小さな赤ちゃんたちの皮膚は、とても繊細で、すぐに悪化してしまいます。

その頃からやっていた、おむつかぶれの根本的な対処法は、

 

・おむつが濡れたら早めに変える。

・市販のお尻拭きなどでゴシゴシと拭くのではなく、コットンをお湯で濡らして拭き取る、または、臀部浴を行う。そのあとはよく乾燥させる。

・ワセリンや油分を多く含むクリーム、亜鉛華単軟膏などを塗る。

・おむつが小さめの場合は、大きめのオムツに交換する

 

などです。

まずは、予防からですが、おうちで対処法を行なっても、オムツかぶれが治らない場合は、小児科を受診しましょう。カンジダなどの感染の可能性もあります。

 

赤ちゃんのおむつかぶれと母乳の関係

1