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2020-05-28 16:46:00

母乳の方が、ミルクよりもいいですか?(栄養編)

母乳は、赤ちゃんにとって最適な栄養源です。

ネットや様々な文献をみても、母乳の利点については数多くの事が書かれています。

いまや、母乳は科学的に研究され、赤ちゃんだけでなく、人間のヘルスケアに幅広く活用されています。

 

でも、母乳をあげたくてもあげることができなかった。

思うように母乳がでなかった、母乳だけになると、授乳が辛かった。

そんな事もあると思います。

私自身は、もちろん母乳を推奨しますが、

足りなかったり、すごく疲れたり、そんな時は、ミルクに頼ってくださいと言っています。

日本のミルク会社さん達も、ものすごく研究しています。

母乳に近づけた、オリゴ糖やラクトフェリン、DHA、アラキドン酸などを含むミルクが販売されています。

 

では、なぜ母乳が、赤ちゃんにとって最適な栄養源なのでしょうか?

 

母乳には、免疫物質、ホルモン、消化酵素、成長因子、タンパク質、脂肪、その他にも様々な栄養素が含まれています。

もちろん、ウイルスや細菌も含まれていることがありますので、妊娠中に、ママは検査で感染症のチェックをしています。

 

よく、ママたちに聞かれるのが、免疫物質について。

特に、初乳と言われる、生後数日の母乳に多く含まれています。

赤ちゃんはママのお腹の中にいる時に、病気に対する免疫(抵抗力)をもらって産まれてきます。この免疫は、産まれてから徐々に減っていき、自分で免疫を獲得していくまでは、母乳で免疫を補っていくのです。

また、赤ちゃんを守ってくれる母乳の物質は、様々な臓器に働きかけることで、感染症やアレルギー発症の予防効果があると考えられています。腸では、善い腸内細菌を作り、腸の健康が、脳の発達に影響を及ぼすという研究結果もでています。

 

母乳だけでは守りきれない感染症もありますので、予防接種など、赤ちゃんの成長に応じた感染予防は、地域の保健師さんや小児科の先生に相談をしてみましょう。

 

 

母乳の方が、ミルクよりもいいですか?(栄養編)