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2020-06-13 17:34:00
母乳って、どうやって作られるの?
母乳はどうやって作られるの?
今日は、母乳のでる仕組みについてお話ししようと思います。
母乳は、ママの血液からできています。血液が乳腺と呼ばれる組織で、酵素により変化し、白い母乳となります。
母乳の産生は、妊娠16週頃から始まっていて、妊娠中は、胎盤から出るホルモンによって、母乳産生が抑えられています。赤ちゃんが産まれて、胎盤が外に出ると、プロラクチンというホルモンが働き始め、母乳がでる仕組みになっています。
もし、早産で出産をしても、母乳を出す準備は整っているので、ちゃんと母乳は出ます。ご安心ください。
妊娠後期になると、少し母乳が出る人もいますが、母乳を作る準備をしているところですので、問題ありません。
そして、このホルモンは、お産後に頻回に授乳をすることで、分泌が上昇し、よりたくさんの母乳を作るように働きます。逆に、分娩後に何もしないと、血中の濃度が下がっていき、1〜3週間ほどで妊娠前の状態に戻ってしまいます。
ですので、お産が終わったら、ママも疲れているとは思いますが、おっぱいを吸わせてあげてください。
また、赤ちゃんがおっぱいを吸うと、乳腺から母乳を外に出すホルモン(オキシトシン)が出ます。オキシトシンは、子宮の収縮を促したり、リラックス効果があります。
もし、お産の後に、赤ちゃんと離れ離れになって、授乳ができなくても、搾乳をすることで、ホルモン値は上昇しますので、搾乳をすると良いでしょう。
このように、おっぱいは、ホルモンが深く関わっていて、ストレスや肥満、喫煙により低下することがわかっています。
授乳をするときは、できるだけ落ち着いた環境で、リラックスして、赤ちゃんと肌と肌の触れ合いを楽しめるといいですね。