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2020-07-05 23:52:00
母乳はどれくらいの時間あげたらいいですか?
「おっぱいは、どれくらいの時間、吸わせていたらいいですか?」
「はずそうとすると、また吸い始めます。」
おっぱいの時間は、ママと赤ちゃんにとって、とても大切な時間です。
赤ちゃんが満足するまで、好きなだけ、吸わせてください。
このように返答したいものですが、ママの時間も限られています。
乳首も吸われすぎて痛くなってくる事もあります。
母乳外来をしていると、ママ達から、
「左右5分ずつ吸わせて、まだ飲みそうだったらまた5分ずつ吸わせるように言われました」
「30分も吸わせているのは母乳が足りないとからだと言われました」
という意見をよく耳にします。
専門家の意見、ネットにも様々な事が書いてあります。
最近では、スマホのアプリでタイマーと睨めっこしながら、授乳をしているママをよく見かけます。
ママと赤ちゃんの状態によって違うので、何分吸わせるのが正解という事はありません。
赤ちゃんも、サクッと飲んでしまうこともあれば、ママに甘えながら、ゆっくりと飲んでいる時もあります。
できれば、時計と睨めっこするのではなく、赤ちゃんの様子を見ながら、
「休憩が多くなってきたな」「満足そうな顔になってきたな」を終了の合図にしてもらえればなと思います。
飲み終わったかな?の時に、赤ちゃんの口から乳首を離そうとするとまた、吸い始めるということもしばしばあります。赤ちゃんには、吸啜反射というものがあるので、刺激が加わると、また吸い始めます。ですので、口角にママの小指を入れて、そっと離してあげてください。
それでも、やはり、「5分5分」でという神話があるのは、ママたちが、目安を知ると安心するということと、生まれたての赤ちゃんは、まだ哺乳力が弱くて、片方のおっぱいを飲んで寝てしまうということがあるからなのかなと考えたりします。赤ちゃんは、吸い始めに沢山の量を飲むため、15分で授乳を終える赤ちゃんであれば、最初の5分程で7割くらいをの量を飲んでいると言われています。では、その後は、何をしているのかというと、赤ちゃんには、吸啜欲があるので、チュパチュパすることで、欲求が満たされ(ママの愛情を飲んでるのですね)、また、後乳と呼ばれる脂肪分に富んだ、赤ちゃんの成長に欠かせない母乳を、味わいながら飲んでいるのです。5分と言われたから、5分で止めるのではなくて、できれば、最後の後乳と呼ばれる母乳まで、しっかり与えてあげてください。
休む暇なく授乳をしていて、赤ちゃんが全く寝ない、おしっこやウンチが少ないなどがあれば、赤ちゃんは必要な量の母乳を飲めていない可能性もありますので、専門家に相談してみましょう。