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2024-03-03 16:56:00

臍帯血(さいたいけつ)って何?保存した方が保存した方がいいの?

 臍帯血(さいたいけつ)ってなに?保存した方がいいの?

 

 妊娠して、妊婦健診に行ったり、育児本などを読んだりすると、臍帯血というのも目にすることも多いかと思います。

 

 臍帯血とは、妊娠中に、ママと赤ちゃんを繋いでいる、臍の緒から得られる血液のことです。

赤ちゃんは、ママのお腹の中で、胎盤を通して、酸素や栄養をもらいます。胎盤と赤ちゃんを繋いでいるのが臍の緒で、医療用語では臍帯といいます。臍帯の中には、血管があり、ママからの栄養を赤ちゃんに送って、赤ちゃんが栄養や酸素を使用した後に、臍の緒を通して血液がまたママに戻るシステムになっています。

 一般的には、分娩時の赤ちゃんの状態を評価する検査のために使用されますが、臍帯血には、幹細胞が豊富に含まれているため、臍帯血や臍帯を保存することで、将来、赤ちゃんや家族に起きるかもしれない病気の治療ができる可能性があるのです。

 

 今回は、ママからもよく質問がある、臍帯血の保存についてお話ししたいと思います。

 

臍帯血を保存するメリットとしては、

①臍帯血を利用した、治療を受けることができる

②型が適合すれば、家族にも利用ができる 

③研究が進んでいる分野で、再生医療として、さまざまな可能性がある

 

デメリットとしては、

①保管の費用が高額

②使用する確率が低い

 

などでしょうか。臍帯血の分野で、研究が進んでいる疾患や、現段階で治療として用いられているものに関しては、日本で唯一の民間バンク、「stemcell:ステムセル研究所(https://www.stemcell.co.jp/)」のホームページをご覧ください。

 

 お産の時に、その時にしかチャンスがないため、悩む方も多いと思います。

 皆さんは、医療保険や生命保険などに、何かあった時の備えとして、入っている方も多いと思います。

 それと同様で、何かあった時の備えとして、臍帯血を保管するという考え方や、これからの再生医療の発展に期待して、保存するという考え方などがあると思います。

 一般的には、脳性麻痺や自閉症の治療に使用されたり、海外では、慢性疾患などにも使用されてい流ようです。現在では、幹細胞を増殖させたものを使用して、美容医療などにも使用でき、可能性は無限大だなと感じました。

 臍帯血は、赤ちゃんが産まれた後、すぐに採取されるため、緊急時や、出血が多いなど、お産の状況によっては、採れない事もあります。説明をよく聞いて、納得してからお申し込みくださいね。

 

臍帯血(さいたいけつ)って何?保存した方が保存した方がいいの?